中学時代のいじめっ子に駅で再会・・公務員で結婚もしてた勝ち組なのに味わった敗北感とは・・・

昔いじめにあっていた投稿者男性。しかし、地元を離れ勉強をがんばって公務員に見事なり、結婚もして順調な人生を歩んでいた。そんなある日、社会人になった元いじめっ子と駅で再会する・・・

中学の三年間、同級生のMって奴中心にいじめられてた。

いじめの内容は、会うたびに蹴られる、ストレス解消に殴られる、持ち物を破かれる、そんな感じの、暴力中心だった。

金は取られなかったけど、「金貸して?」みたいに、ジュース代、飯代を貸して、そのまま返ってこないことはザラだった。

ただ、俺はぼっちだったし、気が弱かったし、一方、Mは顔が広くて、年上、同級生ののDQN連中とかと知り合いだったし、逆らおうとは思えなかった。

だから、中学時代は自分が情けなくて仕方なかった。

高校から変わろうと思って、地元から離れた高校に行くことにした。

要領悪いなりに、なんとか努力して人並みにはなれたつもりで、地元の大学に入る頃は、人並みくらいには、なれたと思う。

それなりの偏差値の地元の国立入って、その頃には努力することにも慣れてたから、公務員試験もすんなり通過して、やっと人並み以上にはなれたって思った。

そして、大学三年の時に、ゼミで一緒になった子がいた。
名前は、桃花。
すごく可愛い子で、ゼミで同じになった瞬間、一目惚れした。

ただ、それまで女の子と付き合ったことなかったから、いつ告白していいのか、どうやって仲良くなっていいのかわからなくて。
外見がいい訳じゃないし、その時は自分に自信がなかったから、また、誰か好きになっても、何もアプローチできないで終わるんだろうなって思った。

で、大学近くのバス停でバス待ってるときに、偶然、桃花と一緒になって、話しかけてきてくれた。


「こんにちは、同じゼミだけど、あんまり話したことないよね?」
「あ、う、うん……」
「えっと、緊張してる? 人見知り、とか?」
「そ、そうかも……」
かなりどもってて、テンパってた。

「そうなんだ?」
「あの…………好きです…………」
……で、脈絡もなく、告白してた。
「えっと……あはは……」
桃花は、突然の告白に苦笑いしてた。

ただ、その後は挨拶するようになって、とりあえず緊張しないことを心がけて、普通に話すことを目指して、携帯番号聞いて、桃花の好きなことに興味持って、みたいに、努力することには慣れたから、少しずつ努力していって、大学四年になる頃に、付き合うことが出来た。

俺みたいないじめられっ子が、桃花みたいな可愛い子と付き合えるなんて、奇跡だって思った。

就活と、初めての彼女でいろいろ大変だったけど、やっぱり好きな子がいるとめちゃくちゃ頑張れて、お互い就職決まってから、二人で簡単に旅行に行って、その時、初めて桃花とセックスした。

桃花は初めてじゃなかったけど、ぜんぜん気にならないくらい好きで、精一杯大事にして、ちょっと早いかなって思ったけど、お互い25歳、就職三年目に結婚した。

……そんな幸せな毎日だったけど、結婚して一年目、新婚だから早く帰りたかったけど、先輩の送迎会で遅くなった時だった。
駅で電車待ってると、ちょっと頭軽そうな感じで、声掛けられた。

「おっ、Aじゃん、こんなとこで会うとか、マジで奇遇」

……Mだった。

その時住んでたのはまるっきり地元って訳じゃなかったけど、同じ県内だったから、昔の同級生に会うのは、時々ある。
ただ、やっぱ自分をいじめてた同級生と会うのは、かなり複雑だった。

「今、お前どうしてんの?」

「俺は……公務員やってる」

「うっわー、マジで? 暇なのに給料いいんだろ? ガチで羨ましい」

Mもスーツ姿だったけど、中学の頃と変わってなくて、トラウマが刺激されそうになるのを、必死になって抑えながら会話する。

「公務員だったら、お前でもやっぱモテんだろ? 結婚とかしてんの?」

「まぁ、結婚は……してるかな」
多分、昔のいじめられてた奴に、今の自分の幸せな姿を見せることで、復讐したかったんだと思う。
そう、正直に答えてた。
「マジで? 相手見せろよ。携帯とかにねーの?」

「……ま、あるけど」

そして、桃花の写真……二人で撮った新婚旅行の時の写真を、半分復讐のつもりで、Mに見せた。
だけど、Mの反応は、予想もしてなかった反応だった。

「あれ? これ、桃花じゃん? お前、桃花と結婚したの? うっわ、すっげー偶然」

「桃花って……知ってるの?」

「ああ、もちろん。高校の時、俺、桃花と付き合ってた。正直桃花とやりまくったんだよな。うっわー、すっげー懐かし」

……その言葉聞いて、頭がガンガンした。

「今でも覚えてるって。桃花、ケツ穴の隣に、結構でっけーホクロがあんの。あれ、変わってないよな?」

……体中から嫌な汗が吹き出る。
Mの言うとおり、桃花のお尻の穴の隣には、大きめのホクロがあるから。

「ちなみに、桃花のバージン貰ったのも、俺な。そん時俺、童貞じゃなかったけど、バージンのコとやるの初めてだったから、マジで興奮したw ま、青春の一ページってヤツ?」

電車が来るまで、Mは……勝ち誇った顔で桃花との話をした。
今、Mが誇れるものって、過去のやんちゃした経験しかないと思う。
ただ、それが俺に酷いダメージ与えた。

桃花がファーストキスで真っ赤になってたこととか、我慢できなくて親がいるのに声殺してやった話、一緒に行ったネットカフェで密着状態で我慢できなくてやって、店員から注意された話、恥ずかしがる桃花にAV見せながらフェラ教え込んだ話、コンドームなしで初めて生ハメして、興奮しすぎて中出ししたら桃花が泣いた話……

その話をされてる最中、一歩も動けなくて。
気付いたら自宅近くの駅で、一人でいた。
ショックすぎると、記憶が飛ぶことがあるって、初めて知った。

その時、桃花に早く会いたくなって、必死で走って家に帰った。
家に入ると、桃花が駆け寄ってきてくれて……

「どうしたの? 大丈夫? 顔、真っ青だよ?」

って、心配してきてくれた。

だけど、桃花の顔見たとたん、Mの話思い出して、いじめられてた時の記憶がフラッシュバックして、吐いた。
みっともないくらい涙流して、嗚咽しながら、ガキみたいに。

ただ、桃花が悪いんじゃなくて、情けなくてみっともない、弱い、俺が悪いんだと思う。
そう自分に言い聞かせて、必死になって立ち直る努力した。
だけど、立ち直れなかった。

家に帰って、桃花の顔見ると、Mから聞いた話がフラッシュバックして、家よりむしろ仕事してるほうが、心休まるようになってた。

ただ、桃花は俺の前で必死になって笑顔でいてくれたけど、ふとした瞬間悲しそうな顔させてて、それが心苦しくて仕方なかった。

必死に取り繕おうとしても、多分、出来てなかったんだと思う。
ある日、言われた。

「あのね、ごめんね……わたしのこと、嫌いになっちゃった……? 何かわたし、だめだったかな?」
笑顔で、泣きながら、桃花がそう言ってくれて、心が痛んだ。

でも、ダメだった。
どうすればいいか、今でもわからなくて、もう、まともに桃花の顔、見れてない。

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