【女性視点】図書室でクラスのイケメンがエロ小説を読んでいたので・・・・・

高校のときの話です。
K君というクラスメイトがいました。長身ですらっとした、寡黙なイケメンです。
もともと、ちょっと、いいかなって思っていたんです。

ある日のこと。図書室の奥の方で、資料を探していたら、K君を見かけました。
図書室の隅で、窓際にもたれかかって、本を立ち読みしていました。
なんか黒っぽい表紙で、よーく読んだらタイトルが……さすがに実際になんというタイトルだったのかは覚えてませんので、ちょっと似たようなタイトルを挙げてみます。

『陵虐 四泊五日の修学旅行で襲われた三人の女教師』。

そうです。フランス書院文庫です。
いえ、私もそのときはまだそんなものが存在することも知らなかったんですけど。
えっちな本だってことくらいはタイトル見たらわかりました。

「K君?」
「やあ」
「そんな本、図書館にあったの?」
「自前」
「自前の本を図書館に持ってきて読んでるの?」
「そう」

K君は再び文庫本に目を落とし、涼しい顔で立ち読みを再開しました。
別に私のことなどさほど気にもとめていない様子でした。
えっちな本を、わざわざ学校の図書室で、堂々と読んでいる。
呆れるべきなのか、感心するべきなのか、いま考えてもよく分かりません。
大胆不敵なのは間違いないですが。

そのときはそれだけです。

でも、数日後、図書館にまた用事があって、ふと気になって例の場所に行ってみると、K君はまたいました。
別のタイトルに変わってはいました。
今度は二次元ドリームノベルス文庫でした。
タイトルは、正確に覚えているわけじゃないのでうろ覚えで書きますが、「図書委員長はH好き!? 女子高生、爛漫の性春」とか、なんかそんな感じでした。
要するに、えっちな小説です。

「面白いの?」
「馬鹿馬鹿しくてあり得ない感じがいい」
「どんな感じに?」
「たいして親しくもない相手といきなりセックスをしたりする」

セックス、という単語が口から出てきて、私は赤面しました。

「そ、そうなんだ」
「あと面白いのがな」
「うん?」
「たまーに見るパターンなんだが、男女二人が図書室でエロ小説を読みながら、その内容とそっくりなことを実践する、という内容の本がある」
「それで?」
「ちょうど図書室で、ここにエロ本があるわけだけど、やってみる?」

すぱこーん!と、私はK君の頭をはたきました。
私はそんなに軽くもエロくもありません。
現実はエロ小説とは違うのだという現実を理解してもらいました。

そのときもそれだけです。

でも後日、私はまた図書館の片隅へ行きました。
今度は彼はどういう心境の変化か、ハーレクイン(有名な恋愛小説のレーベルです)を読んでいました。

「面白いの?」
「あんまり」
「なんで読んでるの?」
「君を口説く参考になるかと思って」

すぱこーん!と、私はまた殴りました。
これはただの照れ隠しです。

「私、K君のこと好きだよ」
「そうか。じゃあ二人でエロ本を読みながら―」

ずばこーん!と、私は強めに殴りました。
なんだかよくわからない口説き方をするK君ですが、とにかく、私はそんなに軽くもエロくもないし、なにより、えっちな小説に書いてあるような内容というのがかなりハードだ、ということを理解していましたので(K君と話を合わせるために読んでみたんです!悪いか!)、それは嫌でした。

「キスくらいならいいよ」

と言ったら、即座に唇を重ねてきました。
正直に言うと、嬉しかったです。
好きな人にキスされて嬉しくない女の子はいません。

彼の手が、私のスカートに伸びました。
(やばい。これ、なし崩しにするとこの場でやられる)
と率直なところ思いました。

「ダメ」
と私は言いました。
「……キスだけ」

そう言うと、彼は手をひっこめ、今度は、私を抱きしめ、うなじに唇を這わせてきました。

限りなくBに近いBですが、しかし手は使っていないので、私はされるがままになりました。
そうしていると、彼はキスの雨を降らせてきます。

やがて、彼のキスは首筋から胸元へと進んでいきました。
その、おっぱい、ふくらみの部分に、舌が当たります。
ちろちろと舌を出して、舐めてきます。
正直、くすぐったいような、気持ちがいいような、微妙な感じですが、幸せではありました。とても。

「それ以上はだめ」
「むう」
「それ以上は……ここではだめ」
「ど、どこだったらいい?」

結局、半分強引に引っ張られるように、私はK君とその日、町はずれのラブホテルに行き、処女を捧げることになりました。

その後どうなったかって?今も付き合ってます。
ちなみに、えっちに誘う時の合言葉は「図書室」です。

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